スター・ウォーズからモンティ・パイソンへ
コリーさんが演じた帝国軍のピエット提督は、オリジナル三部作でダース・ベイダーの旗艦を指揮。2012年の『LEGO スター・ウォーズ: 帝国の逆襲』でも同役を再演しました。このマルチな才能を持つ俳優は、モンティ・パイソンの論争作『ライフ・オブ・ブライアン』でイエス・キリスト役を好演したことでも記憶に残っています。
担当エージェントのジュリアン・オーウェン氏は追悼の意を表し「ケン・コリーは60年にわたる輝かしいキャリアを築いた英国を代表する名脇役でした。イエス役であれ、シェイクスピア劇であれ、ケン・ラッセル作品の複雑な役柄であれ、常に深みのある演技を見せてくれました」と語りました。
報道によると、ピエット提督のキャラクターは当初『ジェダイの帰還』に登場する予定ではありませんでしたが、ファンの圧倒的な反響により追加されました。コリーさん自身、かつて「ヒトラーをも怖がらせられるような人物」というアーヴィン・カーシュナー監督の要望でこの役を得たことを明かしています。
コリーさんは最近転倒により入院していましたが、新型コロナウイルスに感染したことで容態が悪化。その逝去は、英国映画界で最も個性ある名脇役の一人を失うこととなりました。